注文住宅のまとめ! 注文住宅のデメリットとメリットと価格
家(一軒家)を購入する場合、大きく分けて、「注文住宅」と「建売住宅」、そして「中古住宅」の3種類の家を購入する方法があります。
まず、「注文住宅」とは、工務店やハウスメーカーにお願いをして、新規に作ってもらう家のことを言います。
具体的には、まず土地を購入して、その土地の上に、新しく家を建ててもらうという形ですね。
また、「建売住宅」は、土地の上に、新築の家が建っている状態で、売られている家のことを言います。
土地と建物がセットで販売されているため、実際にその土地と建物を見てから、物件を購入することができることがメリットです。
そして、「中古住宅」については、誰かが住んでいた家のことを言います。
土地と建物がセットで販売されていますが、建物については、築年数がかなり経っているもの(築35年とか)もあるので、建物の中をよく見てから購入することが必要です。
「注文住宅」と「建売住宅」、そして「中古住宅」には、それぞれメリットとデメリットがあるのですが、ここでは、「注文住宅」について、お伝えしていきますね。
ダメ馬はずっと、「注文住宅で家を建てよう!」と思って進めていたのですが、実際に進めていると、「知らなかったデメリットもあるな」と思いました。
注文住宅を建てる前に、メリットだけでなく、デメリットの方も知っていただきたいと思いますので、ダメ馬が気づいたことや分かったことを、お伝えしていきます!
注文住宅のデメリット
まず、注文住宅のデメリットからお伝えすると、注文住宅のデメリットは、「中古住宅や建売住宅よりも、注文住宅は値段が確実に高くなる」ということです。
具体的には、「注文住宅」というのは、土地と建物を別々に購入することになるのですが、まず土地の購入に、仲介手数料がかかる場合が多いです。
たとえば、2,000万円の土地を購入した場合、仲介手数料は70万円くらいかかります。
また、購入した土地に、古い建物が建っていた場合は解体費がかかりますし、もし地盤が弱ければ、地盤改良工事などの費用もかかります。
中古住宅と建売住宅の場合は、土地の上に建物が建っている状態で購入するため、これらの費用はかからないことが多いのですが、
土地と建物を別々に購入する「注文住宅」の場合は、仲介手数料や地盤改良工事などが必要になるので、どうしても値段が高くなるというのがデメリットです。
あと、これはハウスメーカーで見積もりをもらって、打ち合わせをしたときに、初めて知ったことなのですが、、、注文住宅の場合、家賃の支払いと住宅ローンの支払いが、2重になる時期が、半年間くらいあるのです!
なぜ、家賃の支払いと住宅ローンの支払いを、同時に行う必要があるのかというと、「注文住宅」の場合、土地を購入してから、実際に家が完成するまでに時間がかかるからです。
具体的には、注文住宅の場合は、先に土地を購入することになるのですが、その土地の購入代金は、先に支払う必要があるのですよね。
そのため、銀行からお金を借りて、土地の購入代金を先に払うのですが、そのときから、住宅ローンの支払いが始まります。
しかし、実際に家が完成するのは、半年くらいあとになります。。。
つまり、その期間は、住んでいる家の家賃の支払いと、土地の分の住宅ローン返済という、2重の支払いが必要になるということです!
(お金を借りる銀行によっては、「つなぎ融資」と言って、建物が完成するまでの間は、利息の支払いだけで良い銀行もありますけど、利息を払うのも無駄ですよね・・)
ダメ馬はこれを知ったときに、びっくりした(キツイなと思った)のですが、、、ハウスメーカーの営業マンは、「注文住宅では当たり前ですよー」と言っていて、ちょっとイラっとしたのを覚えています。
でも、土地の購入から、実際に家が建つまで時間があるので、その間に支払いが2重になるのは、仕方がないのかもしれませんね。(でも、キツイですよね・・)
あと、「注文住宅」のデメリットとしては、実際に家を作ろうとすると、そんなに自由にはできないこともある、ということです。
たとえば、ヘーベルハウスで家を建てようとした場合、家の作り方(工法)や外壁の素材は、ほぼ決められています。
また、「デザイナーズ物件のようにオシャレにしたい!」と思っても、デザインというのは、空間をうまく使う必要もあるので、広い家でなければ、そんなにいろいろとできないのですよね。
間取りについても、もし奇抜な間取りにしたら、住みづらくなってしまうかもしれませんし、もし売るときに、売りづらくなってしまう可能性もあります。
だから、工務店さんやハウスメーカーから、「こんな間取りはいかがですか?」と提案されたものを、「ここをこうしたいです」という形で、自分の要望を取り入れてもらって決めていくことが、注文住宅の一般的な流れになると思います。
もちろん、色使いや壁紙、設備などは決めることはできますけど、基本的には、工務店さんから提案されたものを採用することが多くて、「思っていたよりも、決めることは少ないな」という印象を持ちました。
あと、これは仕方がないことなのかもしれませんが、、、家が完成する前は、大きな期待とワクワク感があり、家にけっこう期待してしまうものなのですよね。
そして、まだ家が建っていない土地を見ると、「広いな!」と思うのですが、実際に家を建てて、4つなどに区切られた部屋の中に入ると、「ちょっと狭いな・・」と思うものです。
リビングやキッチンも、完成する前は「広くて居心地の良い空間」を想像するのですが、実際に完成した家に入ってみると、「なんか狭いな・・」と思ってしまうのですよね。
注文住宅というのは、家がまだ完成していない状態で購入するものなので、トータルの金額が見えづらいという特徴がありますし、自分が期待していたイメージと、実際に完成したものに、ギャップが生じることがあることがあります。
注文住宅には、このようなデメリットもありますので、注文住宅で家を建てる前に、ぜひ知っておいてくださいね。
特に、「家賃の支払いと住宅ローンの支払いが、2重になる時期が半年間くらいある!」というのは、知っておかないと、ダメ馬と同じようにびっくりしてしまいますよ!
注文住宅のメリット
一方、注文住宅の良いところ(メリット)は、なんと言っても、家を自由に作ることができることです。
もちろん、すべてを自由に作ることはできない(ハウスメーカーは、工法が決まっている場合が多い)のですが、自分の好みに合わせて、世界に一つしかない自分だけの家を作ることができますよ!
たとえば、ダメ馬がお宅訪問で見た家は、その家の持ち主さんが体操をやっていたようで、2階の吹き抜けの天井から、「吊り輪」がぶら下がっていました。
70坪くらいある土地に立っていた、かなり大きな家だったのですが、「鉄棒」も設置してありましたからね。
このような、普通の家には無いようなものも、注文住宅であれば、自由に取り付けることができます。
ちなみにダメ馬は、「まだ作っていない建売物件」を購入したので、ほとんど注文住宅と同じように、家をカスタマイズすることができました。
たとえば、外壁の色(デザイン)は自分で決めることができましたし、壁紙を決めたり、コンセントの数を増やしたり、リビングに置くテレビを「壁掛け」にできるように、リビングの壁に下地を入れて、強化してもらうこともできました。
↑リビングの壁に下地を入れて、テレビを「壁掛け」できるようにした
間取りについては、変更することができなかったのですが、普通の注文住宅であれば、もちろん、間取りも自由に決めることができますよ!
たとえば、リビングやお風呂を2階に持っていったり、小さな書斎を作ったりと、家を自由に作ることができるのが、注文住宅の大きなメリットです。
そして、注文住宅の最大のメリットは、注文住宅でしか得られない、ワクワク感や満足感、そして、達成感を得られるということです!
ダメ馬は、大工さんが家を作り始めたときは、別になんとも思わなかった(ワクワク感などはなかった)のですが、家がだんだんできあがってきて、家の周りを囲っていた「足場」を撤去したくらいから、その家に住むことが、本当に楽しみになってきました。
家が建っていない土地を見ても、家のイメージはできないのですが、実際に「家」という形があるものができあがると、急に楽しくなってくるのですよね。
そして、「楽しみ」という気持ちと同時に、「今まで仕事を頑張ってきて良かった」という気持ちと、「これからも頑張っていこう」という気持ちを、ダメ馬は持つことができました。
そして、実際に家が完成したときは、やっぱり嬉しかったです。
ダメ馬は、家はビジネスとして考えていて、「家を購入することで、どれだけのメリットがあるのか」ということを中心に考えていたのですが、お金の面だけではない、大きな喜びがありました。
さらに、実際に家に住むと、自分が決めた、自分の好きなデザインや色使いのものに囲まれて生活することができるので、やっぱり心地が良いものです。
もちろん、いろいろ決めていくことは、手間も時間もかかりますよ。
でも、そこは、本人の問題(一生に一度しかないから、楽しくやっていこう!と思えるかどうか)ですし、自分が住む家を、自由に決めることができる機会は、そうそうあるものではありませんよね。
このような楽しさや達成感、満足感を得られることが、注文住宅だけが得られる、本当に大きなメリットだと思います。
注文住宅の価格について
まず、全国の家(土地と建物を含む一軒家)の購入額は、平均で、30坪前後で 3,400万円くらいのようです。
だから、多くの人が持っている家の値段のイメージは、「家が2,000万円代なら安い!3,000万円代なら普通」という感じなのかもしれません。
また、「家が4,000万円代ならちょっと高い。5,000万円代なら高すぎる」という感覚を持っている人が、多いのかもしれませんね。
もちろん、東京都内だと、土地の価格がとても高いので、家全体の価格はもっと上がるのですが、「家の価格は、3,000万円代が一般的な価格」というのが、多くの人が持っているイメージだと思います。
ただ、これは、「建売住宅」も含むので、注文住宅だけで考えると、もう少し値段は高くなります。
たとえば、土地の値段が2,000万円で、30坪前後の家を注文住宅で建てると、土地2,000万円+建物1,700万円+諸経費500万円で、だいたい4,200万円くらいになります。
30坪の家を工務店さんが作ると、だいたい1,700万円前後で家を作ることができるので、トータルで、だいたいこれくらいの費用になるはずですよ。
ちなみに、注文住宅で見えづらいのが、「諸経費」です。
注文住宅の場合、地盤改良や外構工事や水道工事などのお金がかかりますし、住宅ローンの保証料などもかかります。
一言で、「諸費用」と言っても、項目がかなり多いので、これらを全部含めて、「だいたい500万円くらい」と考えれば良いと思いますよ。
だから、注文住宅のトータルの値段としては、30坪の家を工務店さんが作った場合、土地が2,000万円だとしたら、トータルで4,200万円くらいになりますし、土地が3,000万円だとしたら、トータルで5,200万円というイメージですね。
土地の値段によって、家全体の値段は大きく変わってきますけど、工務店さんが家を作る場合で考えると、だいたい上記のような金額になると思います。
注文住宅の結論
注文住宅は、中古や建売に比べると、値段が高くなることは、やはり大きなデメリットだと思います。
ただ、注文住宅でしか得られない、満足感や達成感を得られることは、大きなメリットです。
もちろん、「品質の良い建売」が、自分が求めているエリア(場所)で売られていれば、その建売を購入することが、一番良いと思いますよ。
建売は、注文住宅よりも300万円くらい安く購入することができるので、「品質の良い建売」が、自分が求めているエリア(場所)で売られていれば、それを選ぶのがベストです。
ただ、「品質の良い建売」って、なかなか無いのですよね・・。
さらに、その「品質の良い建売」が、自分が求めているエリア(場所)にある確率は、やはり低くなってしまいます。
実際に、まず中古や建売を探して、良いものが見つからないから、「注文住宅で家を建てる」という流れの人は、とても多いです。
中古や建売に比べると、注文住宅は値段が少し高くなってしまうのですが、それでも、大きな満足感や達成感を得ることができるので、長く家に住むことを考えると、やっぱり注文住宅は良いものだと思います。
ちなみに、注文住宅で家を建てる場合、ハウスメーカーに依頼をして家を建てる人がとても多いのですが、一度は、工務店さんを探してみてください。
値段の高いハウスメーカー(ヘーベルハウスや積水ハウスなど)で家を建てると、工務店で家を作るよりも、だいたい1,000万円くらい値段が高くなるからです。
注文住宅で家を建てるなら、ダメ馬は、工務店さんにお願いするべきだと思っていますので、一度は、工務店さんを探すことをおすすめしますね。
なお、良い工務店さんの選び方は、良い工務店の選び方!品質の高い家を作る工務店の特徴とはのページを見てみてください。
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「品質の高い家を作ることができる良い工務店さんは、こうやって見つけたら良いんだ!」ということが分かりました。その方法をお伝えします。
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あと、ローコスト住宅と言われる、価格をかなり抑えた家もあります。
たとえば、タマホームやアイダ設計などが作るローコスト住宅は、一般的な工務店さんが作る家よりも、だいたい150万円から300万円くらい安くなります。
ただ、家というのは、安く作ろうと思えば、いくらでも安く作ることができるのですよね。
具体的には、効率よく家を作れば(工事期間を短くすれば)、値段を下げることができますし、材料も安いものを作れば、家を安く作ることができるものです。
家を、安く作ってもらうことはできるのですが、値段の安い家は、やはり、品質や性能は落ちるものですよ。
だから、結論として、注文住宅の最大のポイントは、「自分の予算内で、最も良い家を作ることができる工務店さんを見つけること」だと思います。
「自分の予算内で、最も良い家を作ることができる工務店さん」を見つければ、家づくりは、一気にうまくいくからです。
良い家を作り、家を作ったあとで後悔しないためには、「自分の予算内で、最も良い家を作ることができる工務店さん」を見つけることが、最も重要なポイントになるので、これだけは覚えておいてくださいね!
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